気象・現象 / 接線弧
視認R11
ビスケー湾南岸上陸地点 南西の巨大枯れ木周辺 天気(晴れ)
接線弧って知ってる?大気が生み出す神秘的な光の弧
こんにちは、今日はちょっとロマンティックで不思議な現象「接線弧」についてお話ししようと思います。もしかしたら、聞きなれない言葉かもしれないけれど、空を眺めるのが好きな人なら一度は見たことがあるかもしれない光のアーク(弧)なんです。特に、寒い季節や高緯度地方で空をじっと見つめると、その美しさにハッとするかも。
接線弧って何?その仕組みを解説
まず、接線弧って何か簡単に説明すると、大気中に浮かぶ小さな氷の結晶が太陽の光を屈折させて生まれる光の弧のことです。これ、太陽の周りに出現するハロ(光輪)の一部なんですよ。
私たちが目にするのは、太陽光が空に浮かぶ氷の結晶に当たって、その光が屈折して生まれる光の帯。特に22度ハロと呼ばれるリングの外側に沿って、光が弧を描くように現れます。上空にある氷晶の並び方や太陽の位置によって、弧の形や色が少しずつ変わるのも魅力のひとつです。
22度ハロ(22° Halo)について
22度ハロ(22° Halo)は、大気中に浮かぶ氷晶が太陽光や月光を屈折させることで生じる美しい光の現象です。ハロ現象の一つで、主に太陽や月の周囲に、半径約22度の円形の光の輪が現れるため、この名が付けられています。太陽や月が空にあるときに見られるため、昼間や夜間の空で観察できることがあります。
22度ハロの仕組み
22度ハロは、大気中に存在する六角形の氷晶によって起こります。これらの氷晶は、主に高層の巻層雲(うすい雲の一種)に含まれています。光が氷晶に入り、屈折や反射を繰り返すことで、特定の角度で光が曲がり、22度の角度に光のリングが形成されます。
この光の屈折角度が22度となるため、「22度ハロ」と呼ばれるんですね。氷晶の配置や形が特定の角度で光を屈折させるため、リングの内側がやや暗く、外側が光っているように見えるのが特徴です。
接線弧の色と形、どう見えるの?
接線弧は、虹のような色合いを持つことが多いんです。内側は赤みを帯びて、外側に行くほど青や紫に変化することがよくあります。この色のグラデーションは、光の波長が氷晶の中で屈折する際に起こる色の分散現象によるものなんですね。
上部接線弧(Upper Tangent Arc)は、特に太陽が低い位置にあるとき、尖った形でよく観察されます。この弧がまるで空に描かれた笑顔のように、私たちの視界に現れるんですよ。そして、太陽が高くなると、接線弧は平坦になって形状が少しずつ変わるんです。
一方、下部接線弧(Lower Tangent Arc)は上部に比べてレアです。これもまた、太陽の周りに光の帯として現れることがあるんですが、条件が揃わないと見逃してしまうことも多いんです。
接線弧を見るにはどんな条件が必要?
接線弧を観察したいなら、次の条件をチェックしてみてください。
高層に氷晶を含む雲が広がっているとき
接線弧は、巻層雲や巻雲と呼ばれる高い位置にある薄い雲が空に広がっているときに出現しやすいです。これらの雲は、氷の結晶を含んでいるため、太陽の光を屈折させて接線弧を作り出します。特に、寒い季節や高緯度地方では観察のチャンスが高まりますよ。
太陽が低い位置にあるとき
朝や夕方の、太陽が低い位置にある時間帯に出現しやすいです。太陽が低いと、接線弧は鮮やかで、弧がはっきりと見えます。空がクリアで広がっている日なら、ぜひ外に出て太陽の周りをチェックしてみてください。
接線弧ってどんなふうに見えるの?他の光学現象と一緒に楽しもう
接線弧だけでなく、22度ハロや幻日(サン・ドッグ)、さらには環天頂アークといった他の大気光学現象とも一緒に楽しむことができるのが、この現象の面白いところです。
- 22度ハロは、太陽の周りに大きなリングが現れる現象で、これに沿って接線弧が見えることが多いんです。
- 幻日(サン・ドッグ)は、太陽の左右に小さな光の点が見える現象で、接線弧と同時に出現することもよくあります。
- 環天頂アークは、太陽の反対側に虹のような弧を描く現象で、接線弧が現れると同時に観察できることがあるんですよ。
おわりに
接線弧は、自然が織りなす光の芸術。普段の生活では気づかないかもしれないけれど、ふと空を見上げるだけでこんな美しい現象が私たちのすぐそばで起きているんですね。ちょっとした「空の探検家」になって、あなたも次に晴れた日に空をじっくり眺めてみてくださいね!
【ゲーム内の説明】
太陽の周囲に弧状の光の帯が発生する現象。虹のように複数の色の帯で構成される。通常の虹と比べ目視は非常に困難であり、数年に一度観測できるかどうかである。