2024.10.24 2024.10.24

小さなヴェネツィア / マラカイボ湖

ベッキー

【冒険クエスト】
視認R4、地理学R6、マヤ諸語
ポルトベロ

あんたほどの航海者なら、楽々こなせる依頼だ。
ジャマイカの南にマラカイボという街があるのは知っているか？　その街の前に広がる湖の地形を調べてもらいたい。
そうそう、マラカイボの街で情報を仕入れるのも忘れないようにな。

ルート：マラカイボ（住人）→南カリブ海（出向してすぐ視認）

海賊時代のマラカイボ湖～冒険と伝説の湖～

こんにちは！今日はちょっとワクワクする話をしましょうか。17世紀の海賊たちが活躍していた頃のマラカイボ湖についてお話ししたいんです。実はこの湖、今でこそ静かに美しく存在していますが、昔は海賊たちがその富を狙っていた冒険の舞台だったんですよ。

古代の歴史

マラカイボ湖は、ベネズエラ北西部に位置し、南アメリカ最大の湖であり、世界でも最大級の汽水湖として知られています。この湖の歴史や逸話は非常に興味深く、古代から現代まで、多くの文化や出来事に関わっています。

マラカイボ湖の周辺地域は、数千年前から先住民族が住んでいました。中でもワユ族はこの地域に定住し、独自の文化を築きました。湖は彼らの生活に欠かせないもので、漁業や交易の中心となっていました。湖の名前も先住民族の言葉に由来すると言われています。

近代の発展と文化

マラカイボ湖は、ベネズエラの文化や歴史にも深い影響を与えています。多くの文学作品や音楽、伝説に登場し、人々の心の中で特別な存在となっています。湖の名前を冠した「マラカイボ・ゲイタ」と呼ばれる伝統音楽も有名です。

カタトゥンボの雷

マラカイボ湖は「カタトゥンボの雷」として知られる自然現象でも有名です。これは、湖の上空で毎晩雷が頻発する現象で、世界で最も雷の多い場所の一つとされています。この雷は古くから航海者たちにとって「天然の灯台」となり、夜間でも進路を確認する助けになっていました。さらに、この雷は地球のオゾン層に重要な役割を果たしているとも言われています。

20世紀に入ると、マラカイボ湖は石油産業の中心地として急速に発展しました。湖の下には豊富な石油資源があり、これにより湖周辺は世界的な石油生産拠点となりました。石油開発はこの地域の経済を大きく変え、同時に環境問題も引き起こしました。湖の汚染や生態系への影響が課題となっています。

この写真はカタトゥンボの雷です！幻想的ですね！

Eternal storm – lightning without thunder that are happening almost every day on the Maracaibo lake in Venezuela

海賊たちが目をつけた湖

マラカイボ湖とその周辺は、17世紀の海賊時代において、重要な拠点となる地域の一つでした。特にカリブ海沿岸は、ヨーロッパ諸国がアメリカ大陸で植民地を拡大する中、スペイン帝国に対する攻撃の舞台となり、多くの海賊が活動していました。海賊行為は当時、国家間の争いの一環としても利用されていて、いわゆる「私掠船」（政府から認可を受けて敵国を攻撃する船）の活動が盛んだったのです。

当時のカリブ海は、スペインやイギリス、フランスなどの大国が新大陸をめぐって熾烈な争いを繰り広げていた場所。そんな中で、海賊たちが自由に行き交い、植民地を狙って略奪を繰り返していたんです。特に、マラカイボ湖周辺はスペインの財宝が集められる場所だったため、海賊たちにとっては絶好のターゲット！その湖がどうして狙われたかというと、湖の出口が海に通じていて、侵入が簡単だったからなんです。もう海賊たちには理想的な場所ですよね。

ヘンリー・モーガンとマラカイボ

さて、そんなマラカイボ湖をめぐる話の中でも、とりわけ有名な人物がいるんです。それが、あのヘンリー・モーガン！大航海時代Onlineプレイヤーのみなさんは名前を聞いたことありますよね！というかゲーム内で絡んだ人も多いのではないでしょうか？

1669年、モーガンは400人ほどの部下を連れて、まずはスペイン領のジブラルタル港を攻撃したんです。そして次に彼が狙ったのが、マラカイボ！港町に入ると、彼は住民を人質にして財宝を略奪しちゃうんです。すごい大胆な行動ですよね。でも、それだけじゃ終わらないんです！

スペイン艦隊との緊迫の対決

その後、モーガンが町を略奪している間に、スペイン艦隊が湖の出口を封鎖しちゃうんです。つまり、モーガンたちは湖の中に閉じ込められたわけ。でも、モーガンはここで冷静に作戦を立てました。彼は火船（火をつけて敵にぶつける船）を使ってスペイン艦隊に奇襲を仕掛けたんです！その結果、見事に勝利を収めて、無事カリブ海へと脱出することができました。この一連の冒険は、彼の名をさらに高めることになったんですよ。