学識欲を満たすために / プラハのオルロイ
【冒険クエスト】
視認R2、考古学R4、オランダ語
マルセイユ
さる貴族からの依頼でな。なんでも最近、とある仕掛け時計に興味が出てきたとかで、それについてちょっと調べ物を頼みたいらしい。場合によっては遠出も頼みたいということだ。
ルート:マルセイユ(青年貴族)→アムステルダム(学者)x3→バルト海南西上陸地点(南西白い花)
こんにちは、ベッキーです。今回の舞台はプラハ!
プラハは、チェコ共和国の首都であり、その美しさはヨーロッパ屈指と称されています。この街には、豊かな文化と激動の時代が刻まれていて、歴史的な建築や芸術が今もなお息づいています。そんなプラハにある史跡であるオルロイ天文時計について、今回はその歴史の概要をご紹介します。
プラハのシンボル、オルロイ天文時計の魅力
プラハ旧市街広場に佇むオルロイ天文時計って、まるで中世の美術作品のように素敵なんです。訪れる人々を引きつけてやまないこの時計は、単に時間を示すもの以上の存在で、プラハの象徴とも言える特別な場所なんですよ。
オルロイの歴史を辿って
オルロイの歴史は、なんと1410年まで遡るんです。あの時代、プラハは神聖ローマ帝国の大切な都市で、文化や科学がとても豊かに育っていました。そんな背景の中で、このオルロイも誕生したんですよ。考えるだけで、当時の人々がどんな風に天文学や技術を駆使して、この時計を作り上げたのか想像するとワクワクしますよね。
ミクラーシュ・カダンとヤン・シンデルの貢献
オルロイを最初に設計したのは、時計職人のミクラーシュ・カダンさんと天文学者のヤン・シンデルさん。彼らは、当時の最先端技術と天文学の知識をこの時計に取り入れたんです。ミクラーシュさんは、その精巧な時計機構でとても有名でした。一方でヤンさんは、プラハ大学で天文学を教えていて、天文盤を取り入れることで、天体の動きや宇宙の秩序を示す特別な時計に仕上げました。
ハヌシュによる改良
その後、1490年に時計職人のハヌシュさんが、オルロイをさらに進化させました。彼は、既存の機構をさらに精密にして、12使徒のパレードやカレンダー盤を追加しました。これによって、オルロイは今の形に近づき、より複雑で芸術的な時計になったんです。
伝説と悲劇
オルロイには、ちょっと悲しい伝説もあるんです。ハヌシュさんが他の都市でも同じような時計を作るのを恐れたプラハの市当局が、彼の目を奪ったという話があるんですよ。オルロイの美しさと、その裏にある暗い歴史を感じると、なんだか切なくなりますよね。
左に見えるのがオルロイ天文時計ですね、それにしても溜息出るくらい美しい街並みです。
オルロイの構造とその魅力
オルロイは、3つの主要な部分から成り立っていますが、どれもとても魅力的です。
天文盤
中心にある天文盤は、地球を中心に据えた古い宇宙観を示していて、太陽や月の位置、黄道や天球が描かれています。これを見ると、中世の人々がどんな風に宇宙を捉えていたのかが、手に取るように分かります。
12使徒のパレード
毎時になると、小さな窓が開いて、12使徒が順番に登場するパレードが始まります。これがまた観光客に大人気なんです!パレードの最後には、死神が時を告げるシーンがあって、時間の儚さや人間の有限性を感じさせるんですよね。
カレンダー盤
オルロイの下部には、カレンダー盤があって、日付や祝祭日が表示されます。このカレンダー盤には、12か月を象徴する美しい絵が描かれていて、それぞれの月に関連する伝統的な仕事や季節が表現されています。まるで昔のプラハの人々の日常が垣間見えるようです。
オルロイの復興と現代の姿
長い歴史の中で、オルロイは何度も修復されてきました。特に第二次世界大戦中、プラハが空襲に遭った時には、オルロイも大きな損傷を受けたんです。でも、戦後に丁寧に修復されて、今もその美しい姿を保っています。これはどんなことをしても残してほしいです。
今でもオルロイは、プラハの象徴として多くの観光客を魅了し続けています。その時を刻む音は、過去と現在を繋ぎ、訪れる人々に時代を超えた感動を与え続けているんです。
まとめ
プラハに行ったら、オルロイ天文時計は絶対に見逃せないスポットです。その長い歴史や複雑なメカニズムを知れば知るほど、この時計がただの観光名所ではなく、プラハの豊かな歴史と文化を象徴する存在であることがわかります。オルロイは、時を超えてプラハの物語を今も語り続けているんですね。
【ゲーム内の説明】
神聖ローマ帝国の古都プラハで造られた天文時計。当時の天文学者たちの間で使用されていた天体測定機器(アストロラーベ)の機能と時計としての機能を併せ持っており、時間だけでなく太陽や月の位置までわかる。